ロッキード事件のその後

ロッキード事件その後
全日空が発注したDC-10 全日空が発注キャンセルしたものの、既に製造中であったマクドネル・ダグラスDC-10は3機あったが、マクドネル・ダグラス社は売れ残った他の機体と共に各国の航空会社にダンピング販売した。そのうちの1機がトルコ航空に販売され、のちに1974年にトルコ航空DC-10パリ墜落事故を引き起こした(この事故の原因はマクドネル・ダグラスDC-10の設計上の問題であった)。
全日空はL-1011 トライスターを事件発覚前の1974年から導入し、事件が明らかになった後も導入を続けて最盛期には21機保有した。全日空は同機を国内線の主要機種として、また1986年に初就航した国際線の主要機種として使用したものの、より大型なボーイング747の導入やより燃費効率に優れるボーイング767の導入を受けて、奇しくも田中角栄元首相の死去と時を同じく1995年を最後に全機退役させた。運行中に人身事故や全損事故を起こしていない全日空にとって稀有な機種のひとつでもある。